奥能登イベントで女の子ダンサーがダンス×3
〜金蔵万燈会(かなくらまんとうえ)。ローソクと自然にうっとり〜
 by つーじー

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メコさんのダンスの準備は進む。
金蔵には、空き家増加や休耕した棚田などの問題があるが、何とかしようと色々な取り組みがされている。
空き家を有効利用したぎゃらりーの紹介と、
地元のお講料理の紹介をする。
また、ページ後半では、メコさんのダンス映像や、金蔵への各種リンクも用意した。

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金蔵を活性化! 空き家と空き家を活用したギャラリー

金蔵では、棚田荒廃や空き家増加が問題になっている。田んぼも空き家も人の手が入らないとすぐに荒れてしまう。

「空き家とか、状態が良いのに、放っておくと痛んで行くなんてもったいない」と、メコさん。耕作をしなくなった土地も3年放って置くと元に戻すのは大変だと、井池のおばあちゃんも言っていた。




状態の良い家が空き家になってしまっている

ぽつん、ぽつんと、休耕している耕作地がある

そこで金蔵を元気にする取り組みの一貫として、空き家を改装してギャラリーを作ったぎゃらりー寺々(じいじ)は、アート作品の展示・販売をしながら、地元の料理を食べたりもできる「お休み処」ともなっている。

明るくて解放感があり、のんびり棚田を眺めると時間を忘れる。

金蔵で作られた新米や味噌の販売もしている。現在のところ、イベント時などオープンしている日は限定的だが、食事の予約をすれば対応してもらえる。「予約はお気軽に〜」とのこと。


空き家を再利用した「ぎゃらりー寺々(じいじ)」

万燈会の日はガラス作品を販売していた

ここで「何か気づきませんか?」と輪島のアンジェラ・見供さん。「実は、金蔵自然文化研究所(ゲストハウス)も空き家の有効活用なんですよ」。ああそう言えば! 言われてみて超納得。

金蔵の時間が未来につながって行くために、さまざまな試みがなされ、成果もあがって来ている。

都会では、自然志向などへの関心が高まっている。しかし、都会の人が、耕作できる田畑や農村に住む場所を求めてもどうして良いか分からないだろう。一方、金蔵には、使っていない田畑や空き家があり、とてももったいない状況だ。興味を持った人は、このページのリンク集にあるサイトにぜひ連絡を。

めざせ「ニューファーマー」
[ブログ]能登を元気にするプロジェクト スタッフ日記



地元のお講料理を宅配してくれる

ぎゃらりー寺々(じいじ)では、お講料理(地元の精進料理)を注文して食べることができる。予約制で、値段は1500円くらい〜と、とてもお手頃。タイミングにより料理の内容も金額も変わるので、予約の時に相談して決めるのも楽しい。

お講料理は、ぎゃらりー寺々でも頼めるし、ゲストハウスなどに宅配してもらうことも可能。料理のアレンジも色々あるようなので、1回と言わず、2回、3回と頼んでも楽しいだろう。

お煮しめは丁寧な味付けでとても美味しかった。金蔵で採れたものか、近隣の集落で販売している食材を使っていた。珍しいところではジャガイモの甘煮は、一度揚げてから煮てあり、ペロリと頂いた。カジメもやや珍しいか? 「カジメは昔、東京にいた時には見たことなかったですね」と、長能くん。すいぜんは、ところてんのようにつるつるした甘味で甘いごまだれをつけて食べる。「胡麻好きにはたまらない」と、RIN。


お講料理。金蔵に来たら絶対に食べるべし!

ぎゃらりーでは食事もできる。え? そっちがメイン!?


お講料理のブログ記事はこちら。
[ブログ]能登を元気にするプロジェクト スタッフ日記「金蔵デトックス4」 「金蔵デトックス2」 「金蔵デトックス1」

お講料理の映像を見て、「ダンスのリハーサルと重なってお講料理、食べられなかった! エーン(泣)」と、メコさん。それを見て、「フッフッフッ」と、RINが笑った。もしかして「オープンカフェ 木の音(こえ)」の軽食を食べられなかったのを根に持ってる? 「いやいや。別にそういう訳じゃあ、あるんです。……あるんか!(笑)」。と、お笑いのノリツッコミで答えてくれたRIN。

でも、良く考えると長能くんは料理も全部食べているし、単独行動の時間に独りでドライブして隣の集落や海にまで行っている。「金蔵も好きですけど、周りの集落とか海も最高でした」と長能くん。密かに奥能登を一番堪能していたのかも!? 長能くんって、そういうキャラだったのか。三者三様のみなさんだった。

空き家とギャラリー&お講料理
※「動画レポート」はこの下にある「ノーカット版」でまとめて見ることができます


金蔵でダンス! 舞踏&コンテンポラリーダンス

メコさんはいっぱい踊った。ただ金蔵という土地に来て踊るというだけでなく、月並みな言い方になるが、金蔵から色々なものを受け取り、それが自然に自分のダンスに影響した、そんな風に感じた。

御詠歌をお唱えしてくれた3人のおばちゃんに訊いた話や、金蔵の伝統、歴史……。これがキッカケでメコさんのダンスが変わった、とまでは言わないが、メコさんが金蔵で踊ったダンスは、確かに金蔵だから踊れたダンスだった。少なくともそう見えた。

その様子をドキュメンタリー・ノーカット版の動画 前編&後編で見ることができる。


御詠歌をお唱えした地元のおばさんたちにお話を訊いた
(ドキュメンタリー前編)

現地で出会ったダンサーたちと交流(ドキュメンタリー前編)


では、ドキュメンタリー・ノーカット版 前編&後編のはじまり〜。(この作品は、ここまでで紹介した「動画レポート」を全て含みます)

金蔵を食べる・遊ぶ・知る (10分)
※前編のノーカット版では、3人の金蔵到着から、金蔵万燈会のローソクに
火が灯される直前までを見られます。
御詠歌や井池のおばあちゃんの話の詳細、平家琵琶によるメコさんのダンスなど、
動画レポートで省略されたシーンを見ることができます。


そして後半の動画。メコさんは白塗りをして舞踏を踏んだ(踊った)。取材をしていて「え? これ同じ人〜!?」と、戸惑うほど、さっきまでのメコさんと別人だった。しいというか、しいというか……。文字だけ見ると、妖(しい)+怪(しい)=妖怪? いや、しいという字もあるが……。

ちょっだけネタバレすると、メコさんは舞踏も踏んだが、コンテンポラリーダンスも踊った。それは金蔵で見たこと訊いたことをたっぷり籠めた、金蔵万燈会・キャンドルイベントにふさわしい静かで強いコンテンポラリー・ダンスに見えた。


白塗りをして舞踏の準備(写真・RIN)
(ドキュメンタリー前編)



キャンドルナイトのコンテンポラリーダンス
(ドキュメンタリー後編)

ローソクの中の舞踏(写真・RIN)(ドキュメンタリー後編)

「沢山の思いがあって踊りました。(ドキュメンタリー後編の)動画で言ってることだけじゃなくて、みなさんで自由に感じてもらえたらと思います」とメコさん。もうちょっと詳しく訊かせて〜、とお願いすると、カメラが回っていないところでも井池のおばあちゃんと2人でじっくり話し込んだとのこと。その時に訊いた、この土地を陰で支えてきた女性たちの生きざまと、金蔵の自然(優しさと厳しさ)が重なり具体的な動きに折り込んだのだと教えたくれた。分かるような気もする……。

「別に全部言葉にしなくてもいいんです」。うーん、ごもっとも。

私、井池のおばあちゃんが漬けた梅干しを貰ったんですよ。田舎の梅干しはすごくしょっぱいんです。それが美味しい」。えー、いつの間に!? と訊くと、「おばあちゃん大好き」と言って笑った。 そういうことも全部がダンスに影響してる、と、言わんばかりの自慢顔のメコさんだった。

金蔵でダンス×3 (7分30秒)
※後編のノーカット版では、メコさんのダンス(舞踏とコンテンポラリー)や、
現地で知り合ったハードエコ(廣瀬成久、sayako、上田創)のダンスが見られます


※ちなみに、上の「ノーカット版 前編&後編」で、チラッと紹介した各ダンスをフルに収録した「各ダンス・フル収録版」もyoutubeにアップロード予定なので、興味がある人は、「金蔵 メコ」とか、「金蔵 ハードエコ」で検索して欲しい。



「金蔵」をもっと知る! リンク集

実は金蔵では色々なイベントや取り組みが行なわれている。田植え体験イベントや、金沢での特産品の販売、etc...。そんな情報や、金蔵の季節毎の風景の移り変わりなどなど。沢山の情報が満載のHPとブログを紹介する。



体験イベント情報あります!

「持続可能社会の能登モデルをつくろう」。過疎高齢化が進む能登の農山村地域と、都会の自然志向へのニーズをつなぐ。里山里海の保全活動や、教育・研究の交流活動を通じて、地域を元気にするプロジェクト。
意外なほど、毎日、色々なことがあります。目が離せない!

金蔵や能登を元気にしようと頑張っている水口亜紀さんが沢山書いています。フェイスブックも見てね。
のと半島 里山海山アクティビティ
http://cr.lib.kanazawa-u.ac.jp/activity/
[ブログ]能登を元気にするプロジェクト
スタッフ日記
 http://ameblo.jp/noto-activity/
「金蔵」の、季節移り変わる写真に癒されます。「金蔵」での暮らしや、住民の息づかいを感じるブログ。

金蔵ゲストハウス「金蔵自然文化研究所」の管理人、見供めぐみさん(輪島のアンジェラアキ)が書いています。

ツイッターもやってます。
「金蔵」の主要スポット情報満載。歴史などの情報も短くまとまっている。

金蔵の有志によって史跡探訪、パソコン講習等の活動をしている団体なので、地元の人の目から見た情報発信を読めるのが貴重。
[ブログ]限界集落★金蔵
http://kanakuranoto.blog98.fc2.com/
NPO安らぎの里 金蔵学校
http://po5.nsk.ne.jp/~gakkou/


「金蔵」にも「能登の里山」にも、楽しいあれこれがいっぱい。ぜひのぞいてみて欲しい。

他にも検索すると、「金蔵」や、「能登の里山」に関して、沢山のサイトやブログがある。能登半島でのんびり過ごしたい人、楽しいイベントに参加したい人、農家に興味がある人、半農半X (半分を農業、半分を別の仕事で生きるライフスタイル)を目指している人、能登を元気にするボランティアに興味がある人、生き方を見つめなおしたい人、色々な人が色々な思いで「金蔵」や、「能登の里山」に関わっている。



謝辞・キャスト&スタッフ

動画作品『ドキュメンタリー・ノーカット版【金蔵万燈会〜奥能登のキャンドルナイトで踊った〜】』は、以下の出演者とスタッフによって作られた。記して謝辞としたい。

また、ついにお目にかかれなかったマライヤさん(西田さん)がきっかけとなり、この企画が実現しました。ご冥福をお祈り致します。




●出演
メコ
RIN
長能桂吾

見供めぐみ (アンジェラ)、 井池文枝 (井池のおばあちゃん)、 水口亜紀

上田創 sayako 廣瀬成久 (ハードエコ)
新 谷みさを 小滝たま 中谷一枝 (御詠歌)
藤舎秀代 (横笛)、 尾山峰水 (琵琶)

田中みなみ(ぎゃらりー寺々)、 永森志希乃 高橋真紀 (ゲストハウスで知合った友人)

金蔵の沢山の人たち


●企画
つーじー、 水口亜紀(金沢大学地域連携推進センター、のと半島 里山里海アクティビティ)
マライヤさん


●協力
井池光信、 井池由起子、 荒木まき江 (お講料理)


●コーディネイター
水口亜紀

●スチール写真
RIN

●車両
長能桂吾

●挿入音楽
Sian Fenn (フルート)、Craig Lake (ギター)
(フォーレ op.50 パヴァーヌ on youtube)



●構成・演出・撮影・録音・編集・選曲・整音
つーじー

記事文責・つーじー

 
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